
クラッツの実験結果が色々まとまったので記事に。
この種もサバゲ同様累代♀個体が産卵をしないという事態に陥る。というのが現時点での憶測です。
今回はありがたい事に様々な状態で管理された♀を手に入れることが出来たので、一度で最適環境がわかりました。
幼虫→蛹→成虫とステージがありますが、産卵しない♀を防ぐもっとも重要なステージはおおよそ「蛹」にありそうです。
その中でも重要なのは管理温度で、誤差±1以内のシビアな温度管理をした個体が最も成功しています。
そんなに隠すほどの秘密でも無いので書いてしまいますが
「蛹17度」が現時点の答えです。
前述したように今回は様々な♀が手元に入り、それぞれ全てで実験しています。
16~18度羽化の♀、19~20度羽化の♀、23度前後羽化の♀と大雑把に分けて3パターンの♀がいました。
まず16~18度羽化のグループはブリードで何の支障もきたしていません。週に5~7個の有精卵を安定して産み続けます。
次に19~20度羽化のグループですが、ここからは「ハズレ♀」と呼んでいる個体が発生します。交尾はするものの一切産まない、産卵している個体よりも寿命が短いです。今回3頭おりましたが、その内の2頭がこのタイプの♀でした。
残りの1頭は16~18グループと大差ない数産みましたが無精卵が目立ちました。
最後に23度前後の♀ですが、この♀はとんでもない数を産みましたね。ですがいつだかの記事にも書いたようにほとんどが無精卵な上、残り2タイプの♀と違いマットの浅い所に卵を産んでいる点も気になりました。
単に私の腕不足だった可能性もありますが、蛹時の管理温度によって使い勝手の差が出たのは明らかだと思いますね。
後は幼虫時の食べ物も関係するのでしょうか・・・?この種の幼虫はストレスに弱いように感じています。
ちなみにですが、20度以上で蛹を管理すると溶けて消える個体が出ます。16度未満で幼虫を管理すると2年1化コースに入ります。

こんな大きいのが羽化したら楽しそうですね。
今回はサバゲとクラッツを大型化させる為に色々試行錯誤してるので、どちらかだけでも当たってくれると嬉しいです。
最近上手くいかない種を攻略する事が楽しくて仕方なくなってきてしまいました。
では今回はこんな感じで。
割とどんなマットでも産みますし、育つのでとりあえずはここだけを守っておけば大丈夫というラインのご紹介でした。
他にも色々と秘密がありますが、それは出さないかな・・・(笑)
最終的に幼虫は40ちょいになりそうです。♀の数だけで見れば失敗ですね~、100位は採りたかった所です。
ただまぁ色々と成果は出せたかな?よくぞまぁ巻き返せたなと・・・
次世代も上手く羽化してくれれば、最初から今の形のブリードが出来るので1♀から25~30頭程採れそうです。
今年もハラハラしながらクラッツの幼虫を管理する事になりそうですが、去年よりはデータがある分多少気も楽ですね(笑)
それでは
スポンサーサイト